最終更新日:2020/9/14

新型コロナウイルス感染症に
対するMBLの取り組み

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と闘うために

MBLは1969年に日本初の抗体メーカーとして設立されました。
現在は免疫学的技術、遺伝子検出技術を駆使し、臨床検査薬及び基礎研究用試薬の研究・開発・製造・販売を行っています。
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染が世界的に急速な拡大を見せる中、人々の健康と医療の発展に貢献することを使命として、MBLグループが所有するリソースを最大限に活用しこの脅威に立ち向かっていきます。

コロナウイルス感染症と
抗体検査・PCR検査

新型コロナウイルスについて

ヒトに感染するコロナウイルスは7種類あります。このうち4種類は昔から存在する風邪の原因となる、ごく一般的なウイルスです。残りの3種類は、2002年に出現したSARSコロナウイルス(SARS-CoV)、2012年に出現したMERSコロナウイルス(MERS-CoV)、そして今回2019年12月に初めて感染が確認された新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)です。
新型コロナウイルスに感染しても、症状が出ないか、あるいは症状がでても多くの方は軽症で済みます。しかし一部の患者さんにおいては症状が長期化し、急速に悪化するケースがあります。いまだに有効な治療法がありません。

出典元:https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html

PCR検査について

PCR検査

PCR検査

PCR検査は、いまウイルスが体内にいるのかを調べる遺伝子検査です。ウイルスも遺伝子を持っており、PCR検査ではウイルスだけが持っている特徴的な遺伝子の配列を人工的に増幅させて検出します。そのため、少ない量のウイルス遺伝子も検出できます。
ただし、PCR検査の感度にも限界があります。たとえばウイルスが身体の中に数個しかいない場合にはPCRでも検出できないこともあり、PCR検査で陰性であっても、ウイルスが体内から完全に居なくなっていない場合も想定されます。そのため、PCR検査を繰り返し実施するなど、臨床の最前線では慎重な検査が続けられています。

PCR検査

PCR検査

抗体検査について

抗体検査

抗体検査

ウイルスに関する抗体検査は、これまでにウイルスに感染したことがあるか「感染の履歴」を調べる検査です。
抗体とは、身体の中をパトロールしている免疫細胞から産生され、体内に侵入したウイルスやがん細胞などの異物と特異的に反応し、これらを無毒化・攻撃する物質です。

病原体に対する各抗体クラスの反応

病原体に対する各抗体クラスの反応

抗体にはIgA、IgD、IgE、IgG、IgMの5つのクラスがありますが、検査に大事な抗体はIgMとIgGです。一般的にIgM型の抗体が感染初期に増えて病原体駆除に迅速に働くのに対し、IgGは数日から1週間ほど遅れて増え、特定の病原体を認識して強く結合する特長があります。
新型コロナウイルスの感染においても抗体が産生されますが、現時点では抗体を持った回復者が再燃・再感染しないかどうかについては不明瞭であり、今後の臨床研究の成果が待たれます。

抗体についてもっと詳しく知りたい方は こちら

抗体検査

抗体検査

病原体に対する各抗体クラスの反応

病原体に対する各抗体クラスの反応

新型コロナウイルス関連製品

新型コロナウイルスの感染が世界的に急速な拡大を見せる中、MBLは人々の健康と医療の発展に貢献することを使命として、MBLグループが所有するリソースを最大限に活用しこの脅威に立ち向かっていきます。

※注意事項
下記に掲載されている製品情報は医療関係者・研究者の方を対象としております。

新型コロナウイルスを検出する PCR試薬

MEBRIGHT SARS-CoV-2 キット

MEBRIGHTTM SARS-CoV-2 キット

子会社のG&Gサイエンス株式会社が保有する遺伝子検査試薬の開発技術を活かして、短期間で高性能なリアルタイムPCR試薬を発売しました。開発にあたっては国立感染症研究所と連携し、操作性に優れたキットに仕上げています。

詳細情報

MEBRIGHT SARS-CoV-2 キット

MEBRIGHTTM SARS-CoV-2 キット

新型コロナウイルスに対する 抗体の測定試薬

SARS-CoV-2 CLIA for IgM/IgG detection 1
SARS-CoV-2 CLIA for IgM/IgG detection 2

SARS-CoV-2 CLIA for IgM/IgG detection
※iFlash 1800/3000 専用試薬

MBLでは、中国YHLO社(深圳市亚辉龙生物科技股份有限公司)の測定試薬と測定機器を日本国内向けに導入販売しています。YHLO社は、中国、欧州などで体外診断用医薬品を販売する有名な体外診断用試薬・機器メーカーです。
かねてよりMBLは中国における診断薬事業に注力しており、中国の子会社であるMBLBにとってYHLO社は重要な顧客であったことから、YHLO社が開発した高品質な試薬をいち早く日本へ導入販売することができました。

詳細情報

SARS-CoV-2 CLIA for IgM/IgG detection 1
SARS-CoV-2 CLIA for IgM/IgG detection 2

SARS-CoV-2 CLIA for IgM/IgG detection
※iFlash 1800/3000 専用試薬

遺伝子抽出試薬

SMITEST EX-R&D

SMITEST EX-R&D

MEBRIGHT™ SARS-CoV-2 キットで使用可能
SMITEST EX-R&Dを用いて新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染患者の上気道由来検体(鼻咽頭拭い液)又は、下気道由来検体(喀痰もしくは肺胞洗浄液)から抽出したRNAサンプルは、体外診断用医薬品「MEBRIGHT™ SARS-CoV-2 キット(GS-R0201)」で使用可能です。
また、唾液検体からの抽出サンプルも使用可能であることを確認しています。

詳細情報

SMITEST EX-R&D

SMITEST EX-R&D

T細胞研究用試薬

MHCテトラマー

感染された方が新型コロナウイルスと闘うために、身体の中では抗体だけでなく、免疫細胞の一種であるT細胞が活躍していることが分かってきました。
T細胞は感染細胞に提示される新型コロナウイルス由来のペプチド断片を認識すると、感染細胞を攻撃して死滅させます。
MBLでは40種類以上の新型コロナウイルス由来の抗原ペプチドと、抗原ペプチドを提示させたMHCテトラマーを販売しています。
抗原ペプチドは抗原特異的なT細胞の誘導実験に使用できるだけでなく、MHCテトラマーを合成できます。MHCテトラマーは、感染細胞や抗原提示細胞がもつMHCを模倣しており、抗原特異的なT細胞を検出する実験にご利用いただけます。
MBLではMHCテトラマーを簡単に自作いただけるキット「QuickSwitchTM Tetramer Kit」を販売しております。ご興味のある方はぜひ詳細情報をご覧ください。

詳細情報

MHCテトラマー

研究機関との取り組み

「新型コロナウィルス抗体検査機利用者協議会幹事会」への支援

新型コロナウィルス抗体検査機利用者協議会幹事会(本会)は、新型コロナウイルスの根絶を目的とし、精密な抗体検査を確立・普及させることを目指し設立されました。
新型コロナウイルスについては医学医療の上で未解明な点も多く、本会は各機関での自主的・創造的な取り組みを尊重し、支援する任意団体です。
MBLは本会にオブザーバーとして参加し、試薬の導入元であるYHLO社との窓口や学術支援を担当しています。

新型コロナウィルス抗体検査機利用者協議会幹事会ページ

東京大学 児玉 龍彦 先生による新型コロナウイルス抗体検査についてのコラムはこちら