アルパカVHH抗体スクリーニング
VHH抗体取得の流れ
ラクダやアルパカなどから取得可能なVHH抗体は、IgG抗体と異なる様々な特徴から、以前より世界中の企業や研究施設で研究開発の対象となっております。近年、複数のVHH抗体が治療薬として上市されたことから、更なる注目を集めています。
当サービスでは、目的の抗原で免疫したアルパカのPBMCからVHH抗体ファージライブラリーを構築し、標的抗原を用いてスクリーニングを行い、抗原特異的なVHH抗体群の遺伝子を取得します。
VHH抗体の特徴
VHH (Variable domain of Heavy chain of Heavy chain antibody) は、ラクダやアルパカなどが有する重鎖抗体の抗原結合ドメイン(可変領域)を指します。この抗原結合ドメインから作製される低分子量のシングルドメイン抗体はVHH 抗体と呼ばれ、様々な有用な特徴を有しています。
- 15 kDa以下の低分子抗体
- 高い構造安定性を有するシングルドメイン抗体
- 修飾、改変が容易
- ユニークな抗原エピトープを認識
- 様々な発現システム(哺乳動物細胞、大腸菌など)による生産が可能
サービスフロー
- お客様提供の抗原以外に、当社で抗原調製から承ることも可能です。
- PBMC中のリンパ球から無駄なく抗体ファージライブラリーを作製します。
- ライブラリーのスケールは108以上を達成しています。
- 抗体遺伝子の解析が迅速に行えます。
- 現在、アルパカを用いたファージディスプレイ法によるモノクローナル抗体作製サービスは、ライブラリー作製およびスクリーニング(抗体遺伝子配列情報の提供)までの提供となります。
- 費用はステップ毎のお支払いとなります。また、お客様との協議もしくはご判断にて、次のステップへ進めます。
- 作業は日本国内で実施していますので、柔軟な対応が可能です。
納品物概要
標準的なサービス納品物
| step | 作業名 | 作業内容 | 納期(か月) | 納品物 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 免疫 | 3 | ||
| 2 | 抗体ライブラリー作製 スクリーニング |
3 | ||
| 合計 | 5 |
留意事項
- 動物の体調管理には十分配慮しておりますが、稀に免疫によるストレス等により動物が死亡する可能性がありますのでご了承ください。
- その他予測不能の事態が起きた場合は、ご相談させていただきます。
- 本サービスの作業は、遺伝子合成、ペプチド合成の一部を除き、すべて国内で実施します。
- 遺伝子合成、シークエンス解析、ペプチド合成は外部委託します。
注文方法
ご注文からプロジェクトキックオフまで、経験豊富な担当者及び技術者がご支援します。まずはお問い合わせ下さい。