シングルBセルクローニング法

モノクローナル抗体作製の流れ

当社のシングルBセルクローニング法では、免疫マウスから取得した免疫細胞の中から、抗原特異的な抗体を発現しているB細胞をMBL独自の方法で染色し、セルソーティングにより1細胞ずつ分離します。単離したB細胞から抗体遺伝子を取得後、それらの抗体遺伝子を哺乳動物細胞に導入し、抗体を発現させます。そして、抗体の親和性や特異性を評価することで目的のモノクローナル抗体を選択します。

シングルBセルクローニング法の特徴

シングルBセルクローニング法は、ハイブリドーマ法のようなB細胞とミエローマの細胞融合操作を含まないため、長期間の選択培養を必要としません。また、細胞融合効率にも依存しないことから、短期間に多くの抗原特異的なB細胞を取得することができます。B細胞の抗体遺伝子配列を1細胞ごとに増幅するため、生体内で産生されるVHおよびVLペアとなる抗体遺伝子の取得が可能です。

  • 短期間かつ効率的に抗原特異的な抗体の取得が可能!
  • 生体内に存在するVHおよびVLペアとなる抗体を取得可能!
  • 日本国内で実施し、柔軟な対応が可能!

サービスフロー

  • 免疫マウスからモノクローナル抗体を作製します。
  • お客様提供の抗原以外に、当社で抗原調製から承ることも可能です。
  • 費用はステップ毎のお支払いとなります。また、お客様との協議もしくはご判断にて、次のステップへ進めます。
  • 作業は日本国内で実施していますので、柔軟な対応が可能です。
サービスフロー

納品物概要

標準的なサービス納品物

step 作業名 作業内容 納期(か月) 納品物
1 免疫
  • マウスへの免疫
2
  • 作業報告書
  • (採血品)
2 スクリーニング
  • ソーティング用抗原の標識
  • セルソーターによる抗原特異的B細胞の単離
  • 単離B細胞の抗体遺伝子抽出および解析
  • 哺乳動物細胞による抗体の一過性発現
  • 抗体の結合活性評価(ELISAまたはFCM)
1.5
  • 作業報告書
  • 抗体遺伝子配列情報
3 IgG抗体の調製
(最大4クローン)
  • 抗体発現ベクターの作製
  • CHO細胞による抗体の一過性発現、精製
2.5
  • 作業報告書(SDS-PAGE結果)
  • 精製IgG抗体
合計     6  

留意事項

  • 動物の体調管理には十分配慮しておりますが、稀に免疫によるストレス等により動物が死亡する可能性がありますのでご了承ください。
  • その他予測不能の事態が起きた場合は、ご相談させていただきます。
  • 本サービスの作業は、遺伝子合成、ペプチド合成の一部を除き、すべて国内で実施します。
  • 遺伝子合成、シークエンス解析、ペプチド合成は外部委託します。

注文方法

ご注文からプロジェクトキックオフまで、経験豊富な担当者及び技術者がご支援します。まずはお問い合わせください。

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