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株主の皆様へ

代表取締役社長 代表取締役社長

 株主の皆様におかれましては益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
 当社第48期事業の報告を行うにあたり、ご挨拶申し上げます。
 当期は中期経営計画の初年度でありました。短期には業績を回復させ、中期には事業成長の布石を打つ重要な年でありました。
 多様化、深化しつつあるライフサイエンス業界におきまして、世に役立つ製品やサービスを提供することで社会の発展に貢献してまいります。
 今後とも一層のご指導を賜りますようお願い申し上げます。

 第48期業績は営業利益、経常利益ともに黒字の結果となりました。過去3期連続の赤字から脱却できましたが、業績のV字回復へ向けては一層の経営努力が必要です。今後、短期には既存事業の国内・中国への展開に努めながら、将来の事業拡大に向けた設備や事業の芽への積極的な投資も継続していきます。
 国内業績に関しては、皮膚筋炎の診断補助検査薬「MESACUP™ anti-MDA5テスト」、「MESACUP™ anti-Mi-2テスト」、「MESACUP™ anti-TIF1-γテスト」の3製品同時保険収載、大腸がん治療薬 抗EGFR抗体薬の投薬前検査試薬「MEBGEN™ RASKET キット」、多発性骨髄腫などの診断補助検査試薬である「FREELITE」、の売上伸長など、自己免疫疾患検査試薬及びがん関連を中心に一部の製商品の売上は増加しました。一方で、基礎研究用試薬分野及び婦人科関連検査試薬分野においては、一部商品やサービスの取り扱いを中止したことなどから売上が減少しました。
 海外に関しては、北京愽尔迈生物技術有限公司によるオリゴ核酸合成受託が好調であったことに加え、8月よりJSR株式会社の商品の取り扱いを開始したことから、売上が大幅に増加しました。一方で、従来連結子会社であったMBL International Corporationが持分法適用関連会社になったことにより、大幅減収となりました。
 グループ企業再編に関しては、会社及び事業の売却により、臨床検査薬に選択・集中できる基盤が整備されてきました。
 この結果、当期(第48期)の連結業績は、売上高が第47期から7億7百万円(8.8%)減収の73億48百万円となったものの、営業利益は85百万円、経常利益は64百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は1億88百万円となりました。

 2020年度の目指す姿「先端診断分野で存在感のあるグローバルニッチ企業として価値を創出する」目標を達成するために、これまでの主要な事業を臨床検査薬(In Vitro Diagnostic:IVD)とライフサイエンス・トランスレーショナルリサーチ(Life Science Translational Research:LSTR)の事業構造に再編し、事業ベクトルを先端診断薬に向けて企業資源を集中します。

  1. IVD事業:自己免疫疾患・自己抗体検査薬は、既存製品に加え、新たな診断項目の開発によって製品群を充実させ醸成・深耕してまいります。遺伝子診断は転移性大腸がん治療用抗EGFR抗体薬の投与前診断に加えて、その他のがん関連診断薬及び感染症関連の製品群を発売する予定です。
  2. LSTR事業:疾患と関連した研究用試薬を上市して臨床医や疾病研究者に評価していただくことで、将来の臨床検査薬に繋げることを企図しています。特に、疾患の発症、早期診断、及び薬剤選択、有効性・有害事象の評価、治療の予後モニターなどの個別医療や精密医療に関連した製品開発を推進します。
  3. 治療支援事業:当社は長年にわたり蓄積してきた免疫学的技術を治療用途にも応用発展させてきました。製薬企業への知財や技術・ノウハウの導出を事業モデルとします。
  4. 新規事業シーズ:親会社であるJSR株式会社は、学校法人慶應義塾大学と共同でJSR・慶應義塾大学医学化学イノベーションセンター(JKiC、2017年運用開始予定) を設立します。当社は共同研究計画策定への参画や
    JKiCへの人員派遣によって、研究と事業の創造にコミットします。東大医科学研究所にて開設している社会連携研究部門「システム・イムノロジー」において、腸内細菌メタゲノム解析の基盤となるデータベースの構築から、将来的には当該成果を基に臨床検査薬の開発に着手する予定です。
  5. JSRグループのグローバル拠点の活用及び当社による中国展開:JSRグループと一体化したグローバルな製品販売を拡大します。JSRの海外拠点との提携強化は、短期的には当社製品の販売増となります。中国では、当社子会社である北京愽尔迈生物技術有限公司が基礎研究用試薬やJSR商品を販売しています。2017年2月に、中国検査薬市場での本格拡大を図るべく現地生産拠点として、中国市場のニーズに合った新製品の迅速な市場投入及び生産コスト低減の実現のため、恩碧(杭州)生物科技有限公司を設立しました。2018年から当社の売上に貢献することが期待されます。

 当社グループは、先端診断分野への選択と集中を指向した効率的な資金投下を実行して、2020年度には連結売上高120億円、売上高営業利益率10%以上を目指します(MBL International Corporationの計画を含む)。

 今後も、先端臨床検査薬及び関連サービスの提供にチャレンジする企業として、グローバルニッチ企業を目指していきます。LSTR製品から将来の先端検査薬へ向けた当社グループの取り組みに対して、魅力や成長性を実感していただける企業集団にしていきたいと思います。
 当社グループは、2015年10月2日付でJSR株式会社(JSR)グループの一員となりました。JSRと当社の両グループが有する海外拠点間における営業の協業を手始めに世界での売上増から、ライフサイエンス事業で強固な事業体制を構築する予定です。
 企業は人なり、当社グループは人財の尊重・育成と雇用環境の提供を継承していく方針は従来と変わりはありません。

2017年6月

>> PDF版 48期 事業報告書はこちら

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