株式会社 医学生物学研究所



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強皮症(Systemic sclerosis : SSc)

全身性強皮症(Systemic sclerosis : SSc)は、皮膚硬化が躯幹にまで及ぶびまん型と、手指、顔面に限局する限局型に分けられますが、一般に前者では線維化病変が強く出現するのに対し、後者では炎症性病変が全面に出る傾向があります。また、前者では抗Scl-70抗体(抗トポイソメラーゼI抗体)が、後者では抗セントロメア抗体が出現することから、これらの自己抗体の測定は病型の分類に有意義です。

臨床的特徴

皮膚症状 (手指の腫脹、躯幹に及ぶ皮膚硬化、近位皮膚硬化、強指症、レイノー現象)、関節症状、肺症状 (肺線維症、肺高血圧症)、消化器症状、心血管系症状、腎症状 (強皮腎臓クリーゼ)

関連自己抗体

自己抗体 MBL関連製品 疾患・病態との関連 診断基準
抗核抗体 ELISA法:MESACUP ANA テスト IF法:フルオロ HEPANA テスト  
抗Scl-70抗体 (抗トポイソメラーゼI抗体) ELISA法: MESACUP-2 テスト Scl-70 びまん型SSc特異的。肺線維症。 SSc重症度と相関。
抗セントロメア抗体 ELISA法: MESACUP-2 テスト CENP-B 限局型SScで高率に出現。CREST症候群*に特異的。
抗RNA ポリメラーゼIII抗体   SScの6%に出現。抗RNAポリメラーゼIII抗体はびまん型皮膚硬化例に出現。  
抗核小体抗体 IF法: フルオロ HEPANA テスト 頻度は低いが、SSc特異的。一部レイノー現象のみを有する症例でも検出される。  

*CREST症候群:強皮症の一病型で、皮膚硬化が四肢末端に限局するもの。 石灰沈着、レイノー現象、食道機能障害、手指硬化、毛細血管拡張を特徴とする。