
子宮がんには【子宮頸がん】と【子宮体がん】があります。
◎子宮頸がん:
子宮腟部や頸部・頸管の上皮から発生します。
◎子宮体がん(子宮内膜がん):
子宮体部(子宮の奥の赤ちゃんを育てる所)の内膜から発生します。
子宮がんは以下の様な症状があったときには、かなり進行している可能性があります。
子宮がん検診を定期的に受診される事が最も重要で予防には効果的です。
□ 月経時以外の出血がある
□ 茶褐色・黒褐色のおりものが増える
□ 下腹部や腰に痛みがある
□ 性交中の痛みがある
症状が1つでも疑われる場合は、検診を待たずに医療機関での診察を受けてください。
検診は自治体・勤務先での検診で受診できるか確認してください。婦人科のある病院・クリニックで自費検診を受ける事も可能です。検診は特に痛みはありませんので、年一回、是非自分のために子宮がん検診を受けましょう。
子宮頸がんは、以下の原因により発症しやすいと報告されています。
◎ セックス (ヒト・パピローマウイルス (HPV) の感染)
◎ 妊娠、出産回数が多い
◎ 喫煙
性行動の若年化により、若年層での発症が急増しています。
子宮体がんは、以下の原因(時期)が指摘されています。
◎ 更年期閉経後にリスクが高くなる
◎ 不規則な月経、無月経や排卵異常、出産経験が少ない
◎ ホルモン療法経験者や、子宮内膜増殖症がある
◎ 肥満、高血圧、糖尿病がある
<がん検診の受診>
定期検診の受診による早期発見で予防と治癒ができます。「子宮頸がん」は唯一予防ができる「がん」です。毎年1回の子宮がん検診を受けましょう。
<HPVの感染防御>
HPV感染の完全な予防方法は今のところありません。1回のセックスでも感染し、精液だけではなく、粘液接触でも感染する可能性があります。節度あるセックスとコンドームの使用が最も有効です。
<禁煙>
「子宮頸がん」に限らず、肺がん予防としても有効です。子宮体がんは病状が進行していない早期の段階で出血することが多いので、少量でも不正出血があれば、すぐに医療機関で受診することをおすすめします。
子宮がんはこの数年間で30歳代以下の若い人に急増しています。特に、子宮の入り口の「子宮頸がん」が急増しています。子宮頸がんの予備軍である「前がん病変」はもっと増えています。
「私は若いから“がん”なんて関係ない」と思っていませんか?若いから気にして欲しいのです。
「前がん病変」とは、将来“がん”になる可能性のある状態で“がん”になるまでには6〜10年以上かかると言われています。

ヒト・パピローマウイルス(HPV)というウイルスに感染することが原因です。特別なことではなく、誰でもセックスにより感染する可能性があります。
HPVに感染しても、ほとんどは自然に治ってしまう場合が多いのです。でも、HPV感染も初期の子宮がんも、自覚症状はほとんどありません。自覚症状が出た時には、ある程度進行している可能性があります。
HPVのワクチンは、若年者(セックス未経験者:HPV感染前)への投与が効果的といわれています。さらに、ワクチン効果は諸外国で70%程度と報告されていますが、日本での実際の効果はこれから検証されていくものと思われます。そして、ワクチンだけでHPV感染を予防できるわけではなく、ワクチンを接種したから「もう大丈夫」ではありません。
定期的な子宮がん検診を併用して最大の効果が得られます。
同じ検診でも液状化検体細胞診は、従来法より「前がん病変」「がん」が約1.5倍多く発見・診断できるとの報告が多数あり、早期発見に役立ちます。
さらに、液状化検体細胞診で受診した場合は、細胞診検査と一緒に話題のHPV遺伝子検査も実施することが可能です。
2009年より「ベセスダシステム」という新しい診断記載が開始されました。

